チタン4種(純チタン、TP550:板、TR550:条、TTP550:管、TB550:棒)の特性
工業用純チタンの中では比較的純度の低いタイプで、強度面では最も優れています。反面、加工性は悪くなっていますが、酸化性の腐食環境下では強い耐食性を示します。強度を決定づける酸素が0.40%以下、鉄が0.50%以下と定められています。チタンの機械的性質を見るときは、まずは酸素、そして次に鉄による影響が強いため、これらの値を注視する必要があります。
チタン4種の成分
チタンの種類 | N | C | H | Fe | O | Al | V | Ru | Pd | Ta | Co | Cr | Ni | S | La + Ce + Pr + Nd |
Ti |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4種 | 0.05以下 | 0.08以下 | 0.013以下 | 0.50以下 | 0.40以下 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | 残り |
チタン4種の強度、機械的性質
チタンの種類 | 引張試験 | 曲げ試験 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
厚さ mm |
引張強さ MPa |
耐力 MPa |
伸び % |
厚さ mm |
曲げ角度 | 内側半径 | |
4種 | 0.2以上50以下 | 550から750 | 485以上 | 15以上 | 0.2以上0.5未満 | - | - |
0.5以上5未満 | 180° | 厚さの3倍 |
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