砥石のボンドで言う「メタル」とは何ですか。
ここでいうメタルとは金属系の材料で構成されたメタルボンドのことです。砥石を構成している「砥粒」「ボンド」「気孔」の中でも、砥石それぞれの違いが最も色濃く表れるのがボンドの部分です。砥石のメタルボンドで多い成分はブロンズですが、これはメーカーの仕様にもよります。スチールやコバルトを多めにしたものなど、加工する対象によって使い分けるケースもあります。メタルの特質はその粘り強さと耐久性です。硬いワーク、特にガラスや石材、コンクリートなどに対しても、仕様が適合すればライフの長いよい砥石として重宝します。レジンに比べると砥粒そのものをつかむ力に優れたボンドと言えます。一般に、電着と呼ばれる工具も金属めっきに砥粒を固着させたものですので、このメタルボンドの仲間になります。こちらは焼結体のメタルの砥石と比べると砥粒の保持力には難がありますが、砥粒の突き出し高さが大きく(砥粒直径の半分程度と言われます。メタルでは20〜30%、レジンでは10%前後という意見もあります)、切れ味や形状維持という点で特異性があります。
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