最高使用周速度について
研削や切断に用いる砥石には、どのようなものであっても最高使用周速度が定められており、これを超えて使うことは大変危険です。径が小さいからといった理由で、限度を超えた周速度で使っていると大怪我や命にかかわることもあります。この速度は、砥石の仕様、外径や形状、砥層と台金の接着方法や接着の形式、使用ボンド、想定されているワーク、研削様式などによって決まりますので、不明な場合はメーカーに確認することをおすすめします。たいていは、検査票に記載がありますので、一度探してみるとよいかと思います。特に研削盤や研磨機を自作されている場合など、かなりの周速が出てしまう場合があります。スピンドルの回転速度からどの程度の周速度が出ているのか、前もって計算しておくことをおすすめいたします。
ホイールの周速度と回転速度の換算は次の通りです。
| V:ホイールの周速度（m/s） |
| π：円周率≒ 3.14 |
| D:ホイールの外径 |
| n:研削盤のスピンドルの回転速度（min-1） |
| V＝（3.14xDxn）/ (60x1000) |
| n＝（60x1000xV）/（3.14xD） |
スポンサーリンク
- 砥石Ｑ＆Ａ一覧へ戻る
- 回転速度をあらわす周速度の計算式は？
- 周速度が研削結果に及ぼす影響「砥石選び：研削条件で選ぶ」
- 砥石の周速度と回転数の関係について：換算早見表
- 砥石を安全に使う
