ダイヤモンドの種類についておしえてください。

2009年9月14日更新

大別すると、天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンド(もしくは人造ダイヤモンド、人工ダイヤモンドともいいます)の2つがあります。

用途としては、宝石用と工業用のものがありますが、炭素(C)で構成されており物質そのものは変わりません。グレード付けの基準や価値が、それぞれの用途で変わります。

天然ダイヤモンドができるまでには数千万年のときが必要とも言われており、地下100〜200kmの深さの地中にて高温と高圧下で作られたものと推測されています。一説には、土砂中、一億分の一程度の確率でしか発見できず、その中で宝石として使われるものが10%程度、それ以外が工業用途となると言われます。無色透明なダイヤモンドが貴重な所以です。古代ではインドが主要な産出地で、ヨーロッパや中国へ輸出されていましたが、現在では主要生産地は南アフリカ共和国に変わっています。

工業用途では合成ダイヤモンドがよく使われますが、これは価格や供給の面だけでなく、似たようなサイズ・形状を揃えやすい、工具に適した仕様のダイヤモンドが作れるなどの理由もあります。

工業用途(特に切削、研削、研磨に使うダイヤモンド工具)としてのダイヤモンドの価値基準

破砕性、靭性、形状、インクルージョン

ダイヤモンドは地上で最も硬い物質であり、それゆえに多くの有用な利用方法があります。その代表的なものが「加工」で、この物質が工具に応用されるようになってから、硬い物質をはじめ難削材の加工も以前に比べればはるかに容易になりました。数ある加工方法や工具のなかで、最も硬いものを研磨したり、研削したりするのに適したものは「砥石」です。これは砥石で物が切れたり、削れたりする原理にも関係しています。砥石の含有する砥粒は、いわば工具で言うところの刃になりますが、これが多数入れられており、

宝石としてのダイヤモンドの価値基準

カラット、クラリティ、カラー、カット(4C)

装飾品としてのダイヤモンドは見栄えが何よりも重要になります。工業用途では対象を効率的に研削、研磨できるという観点での選別でしたが、宝石用としては、カラット(重さ)、クラリティ(透明度)、カラー(色)、カット(研磨面、カット面)のそれぞれについて基準があり、それに則ってダイヤモンドの価値が決められます。

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