びびり(ビビリ)
チャターマーク、とも言われます。加工対象の仕上げ面に発生する斑(まだら)模様のことで、機械の振動、振れや砥石の精度不良、加工条件の不適合、切れ味の低下などが原因で発生することがあります。円筒研削などでは、極端に細いワークに対しては、砥層の幅を小さくするなどしてビビりの発生を抑える工夫もあります。砥石の切れ味の低下でも発生することがあり、ボンドや粒度の変更だけでは解決できそうにない場合、砥石の形状変更も一つの選択肢となります。「振れ」が発生している時の典型的な現象の一つでもあります。この現象が発生している場合、砥石と研削条件が適切なものか、再検討が必要です。
なお、ビビりが発生したときはどれくらいの振れが出ているのか計測することがまず必要ですが、これが砥石側だけでなく機械そのものから出ている振れに起因する場合もあり、一つ一つ可能性を見ていく必要があります。