研削比とは
Gレシオ(グラインディングレシオ)とも言います。研削や研磨によって削り取られた体積と、損耗した砥石の体積の比のことです。
「研削によって除去された体積/砥石の損耗体積」で表すことができます。ダイヤモンドホイール、CBNホイールの加工性能を評価する一つの指標として活用されます。この値が大きいほど、砥石の性能(効率的な性能)を持つとされます。切り込み量や送り、周速、研削油などの研削条件が変われば、同じ工作物であっても砥石が発揮する性能は変わってきますので、この研削比も変わります。砥石の仕様が異なるもの同士を比較したり、砥石のコストを厳密に算出する際には(どちらの砥石がコスト優位か等)大変有用な指標です。
砥石のうち、特にダイヤモンドやCBNを含むものは高価で、なるべく寿命の持ちがよいものが理想ですが、一方で切れ味もよいに越したことはありません。本来、この砥石の寿命と、砥石の切れ味は、片方を優先すると片方の能力が落ちていくという関係にあり、減らない砥石というのはすなわち切れない砥石でもありました。砥石の開発とはすなわち研削比を追い求める戦いでもあります。今日では、ボンドや加工対象も多様化し、この値だけから砥石を評価するのは困難になりましたが、重要な指標であることに変わりはありません。
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- ダイヤモンド砥石の寿命には何が影響しますか?
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