SF590B(炭素鋼鍛鋼品)の成分と機械的性質(引張強さ、降伏点、伸び、絞り、硬度)

2010年10月20日更新

SF590Bは炭素鋼鍛鋼品のうち、焼入れ焼き戻し処理をした三種類のうちの一つです。降伏点は厚みによって変わりますが、サイズが大きくなっても強度が大きく減衰しにくい材料です。

SF590Bの成分(単位:%)
炭素鋼鍛鋼品共通
C Si Mn P S
0.60以下 0.15~0.50 0.30~1.20 0.030以下 0.035以下
SF590Bの機械的性質(降伏点、引張強さ、伸び、絞り、硬度)
材料記号 熱処理時の直径、厚さ又は軸方向の長さ(mm) 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び%
14A号試験片
絞り
%
シャルピー衝撃値
J/cm2
硬度
HB
軸方向 切線方向 軸方向 切線方向 軸方向 切線方向
SF590B 100未満 360以上 590~740 19以上 15以上 43以上 34以上 49以上 34以上 167以上
100以上250未満 335以上 19以上 14以上 40以上 32以上 49以上 34以上
250以上400未満 325以上 18以上 14以上 38以上 30以上 39以上 29以上

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