SNC236(ニッケルクロム鋼)の成分と機械的性質(引張強さ、降伏点、伸び、絞り、硬度)
SNC236はニッケルクロム鋼で、強靭鋼に相当します。ニッケルとクロムは相性がよく、ニッケルを添加することでクロムによって生成される酸化膜の密着性がさらに向上して、耐食性も上がります。また耐熱性の向上にも寄与します。こうした理由からシャフトやギヤ−など摩耗への耐性が要求される局面で使われる材料です。通常の構造用炭素鋼等に比べると高級な材料です。
材料記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo |
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SNC236 | 0.32 〜0.40 |
0.15 〜0.35 |
0.50 〜0.80 |
0.030以下 | 0.030以下 | 1.00 〜1.50 |
0.50 〜0.90 |
- |
種類 | 熱処理温度 (℃) |
引張試験 (4号試験片) |
衝撃試験 (Uノッチ試験片) |
硬度 (HBW) |
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焼入れ | 焼戻し | 降伏点 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
衝撃値 (シャルピー) J/cm2 |
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SNC236 | 820 〜880油冷 |
550〜650 急冷 |
590以上 | 740以上 | 22以上 | 50以上 | 118以上 | 217〜277 |
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