ニッケルクロム鋼鋼材(SNC材)の用途、機械的性質、成分の一覧
ニッケルとクロムを特殊元素として含む構造用合金鋼で、耐食性、耐摩耗性に優れます。焼鈍(アニール)することで加工性がよくなることが知られています。ニッケル鋼よりも強靭かつ焼入れ硬化性に優れます。車軸、シャフト各種、ピストンピン、クランクシャフト、ギヤ−、砲身等に使われますが、SNCM同様に比較的高価な材料になります。
研削加工の場合、高精度の部品・部材の加工が多いこともあり、CBN砥石がよく使われます。一般砥粒の研削砥石では、アルミナ系としては比較的破砕性に優れたWA砥石が使われます。
JIS規格では下記の5材料について規定があります。
「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」に規定のあるニッケルクロム鋼鋼材(SNC材)の材料記号
ニッケルクロム鋼鋼材(SNC)の材料記号の新旧対照表
旧規格はJIS G4102。廃止後、JIS G 4053へ統合。
1979年 | 1965年 | 1953年 | 1950年 |
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SNC236 | SNC1 | SNC1 | SNC1 |
SNC631 | SNC2 | SNC2 | SNC2 |
SNC836 | SNC3 | SNC3 | SNC3 はだ焼鋼G4201-50 |
SNC415 | SNC21 | SNC21 | SH80A はだ焼鋼G4201-50 |
SNC815 | SNC22 | SNC22 | SH100 |
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