SNC415(ニッケルクロム鋼)の成分と機械的性質(引張強さ、降伏点、伸び、絞り、硬度)
SNC415は肌焼用のニッケルクロム鋼で、硬度の目安としては235〜341HBWの素材です。肌焼用のため、焼戻しは空冷します。なお、クロム由来の酸化膜の働きを強化する作用を持つニッケルは、2.00%〜2.50%程度含有しています。
材料記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SNC415 | 0.12 〜0.18 |
0.15 〜0.35 |
0.35 〜0.65 |
0.030以下 | 0.030以下 | 2.00 〜2.50 |
0.20 〜0.50 |
- |
種類 | 熱処理温度 (℃) |
引張試験 (4号試験片) |
衝撃試験 (Uノッチ試験片) |
硬度 (HBW) |
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焼入れ | 焼戻し | 降伏点 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
衝撃値 (シャルピー) J/cm2 |
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SNC415 | 1次850から900油冷 2次740から790水冷 または780から830油冷 |
150〜200 空冷 |
- | 780以上 | 17以上 | 45以上 | 88以上 | 235〜341 |
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