ホワイトメタル(6種)WJ6の成分、用途、特徴

2013年1月9日更新

このWJ6からWJ10まではPb系のホワイトメタルで、ベースには鉛を使っています。Pb系のものは錫ベースのものよりも摩擦抵抗は小さくてすみますが、耐摩耗性には劣ります。熱伝導率は30〜37W/(m・K)前後となります。

硬度もSn系よりもやわらかくなるため、振動や衝撃の頻発する場所へ使うにはあまり適していません。

錫の量が少ないものほど、高速回転や高荷重には向きませんが、中速・低速の滑り軸受けで荷重も高くない場所ではなじみ性もよく使用に適しています。耐食性にはついてはSnやSbの添加で向上させているものの、Sn系には劣ります。Pbは基本的に、高温環境下での強度を低下させます。

ホワイトメタル(6種)WJ6の成分
種類 化学成分(%)
Sn(錫) Sb(アンチモン) Cu(銅) Pb(鉛) Zn(亜鉛) As(ヒ素)
WJ6 44.0〜46.0 11.0〜13.0 1.0〜3.0 残部
  
ホワイトメタル(6種)WJ6の成分で許容される不純物
種類 不純物(%)
Pb(鉛) Fe(鉄) Zn(亜鉛) Al(アルミ) Bi(ビスマス) As(ヒ素) Cu(銅)
WJ6 0.10以下 0.05以下 0.01以下 0.20以下

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