SCS19の比重、材質、機械的強度、成分|SCS19の規格

2013年4月23日更新

SCS19はオーステナイト系ステンレス鋳鋼のうち、ベースとなるSCS12の極低炭素鋼に相当し、耐粒界腐食性のアップを狙った鋼種です。SUS304L相当。溶接による熱影響を改善してあるため、溶接後に熱処理できない部品類にも使われることがあります。

SCS19の比重

オーステナイト系であり、7.98前後と推測されます。

SCS19の成分

SCS19
ステンレス鋳鋼の記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu その他
SCS19 0.03以下 2.00以下 2.00以下 0.040以下 0.040以下 8.00から12.00 17.00から21.00 - - -

SCS19の機械的性質、熱処理温度

SCS19の引張強さ、耐力、硬度、絞り
鋳鋼の種類 熱処理条件 耐力
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
絞り
シャルピー吸収エネルギーJ 硬度
HB
記号 焼き入れ
焼き戻し
固溶化熱処理
SCS19 S - - 1030から1150で急冷 185以上 390以上 33以上 - - 183以下

SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧

JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。

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