鉄と非鉄の違いについて
鉄と非鉄というときは、「鉄鋼」と「非鉄金属」を比較しているケースがほとんどです。鉄鋼はその名の通り、鉄をベースにした鋼材で、反対に非鉄金属とは鉄をベースにしていない金属の総称です。非鉄金属には、例えばアルミニウムや銅、チタン、マグネシウム、ニッケル合金、レアアースなどが含まれます。
産業の規模としては、鉄鋼はボリュームが非常に大きく、粗鋼の生産量は日本国内合計で1億トンを超えます。世界で見ると、鉄鋼業界のおける生産規模は14億トンを超える規模となります。対して、非鉄金属の場合は、もともとが軽い金属も多く、単純に比較するのは難しいのですが、例えば、国内の銅地金生産量を見ると、年間約150万トンを超える規模となります。
非鉄金属のほとんどは、キロ当たりの単価で見ても、鉄鋼よりも高価なものがほとんどで、レアメタルと呼ばれるものになると、さらに高値で取引されています。
性質でその違いを見ると、鉄鋼は廉価でかつ重厚な構造物の用途から小さな部品まで幅広く使われる汎用性の高い材料です。対して、非鉄金属は、軽さであったり、導電性であったり、比強度であったり、鉄鋼では出すことが出来ない特殊な用途で活躍しているものが多く見られます。
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