海外製のダイヤモンドホイールのラベルや検査表(仕様表示)の見方について

2010年9月7日更新

砥石のラベル表示については、研削砥石とダイヤモンドホイール・cBNホイールとでそれぞれルールがあり、記載されている記号が何を示しているのかどのメーカーのものでもわかるようになっています。国内に関しては、JISがありますが、海外についてはどうでしょうか。

ダイヤモンドホイールを各国に販売しているメーカーの場合、ANSIやFEPA、ISOなど主要な規格を採用していることが多いため、若干表記が違っても比較することは可能です。例えば、以下のような表記があったとします。

  • D140-R100-B1/18

日本のものと概ね同じですが、砥層厚の表示方法など一部異なる部分もあります。

砥石ラベル表示・表記の意味(ANSI:米国)の場合

砥粒の種別

D:冒頭のDはダイヤモンドであることを示しています。これがBの場合はcBNを砥粒として使っていることを表しています。超砥粒がなかったころにはSiC(炭化ケイ素)がこれに相当しました。同じくcBNの場合は、Al2O3(アルミナ)が使われていました。

粒度

140:粒度です。国内で運用されているJIS規格と、米国のANSI、ヨーロッパのFEPAでは厳密に粒度の数字が呼応しているわけではなく、それぞれ基準が違うために、砥粒サイズの範囲が分布が全く同じものというのはないと考えたほうがよいです。ただ、ISOを基準にしてきたこともあり、近年ではJISとANSIではかなり似てはいます。

硬さ

R:ボンドの硬さやグレードを表しています。

集中度

100:集中度です。この数字が大きいほどダイヤモンド(もしくはcBN)の含有量が多いということになります。

ボンドの種別

B:ボンドの種類です。Bの場合、レジンを表しており、この辺りは国内のものと違いはありません。

砥層の厚み

1/8:この分数で表示されている最後の数字は、砥層の厚みです。ダイヤモンド(やcBN)を含有した正味の砥石部分の厚さを示しています。国内では、3.0などmm表記している部分です。

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