砥石のチップ
主として、2つの意味で用いられます。ダイヤモンド砥石や、ブレードなどの切断砥石、PCD工具、ダイヤモンドコアドリル、コアビットなどの刃部(砥石の正味の部分です。焼結体ともいいます)のことをチップと呼びます。特に、セグメント型の砥層を持つ砥石に対して、その一つ一つの砥層部分を言い表すのに使われることが多いです。
切断砥石やカップホイールなどを購入する際は、チップが何個ついているか表記してあるものもあります。このタイプの工具では、チップのみをばら売りしていたり、あるいは付け替えが可能な場合もあります。切れ味を挙げるためにチップの仕様や間隔を変えたり、高さや形状を調整したりすることも行なわれています。一般に、チップ同士の間隔が多いほうが、切れ味はあがりますが、損耗は激しくなります。
またこのチップ自体が層構造になっているものもあります。切断砥石などでは中心部とそれをはさむ層とでダイヤモンドの量(集中度)を変えていることがあります。これは切断の際、チップの特定の部分に力がかかりすぎるため、減り方が中心部のほうが遅く、チップ先端が丸まってしまう傾向があるからです。
もう一つの意味は、研削や研磨の際に発生した切り屑の意味で用いられます。