砥石の粒度

2010年6月26日更新

砥石でいう粒度とは、砥粒の大きさを言います。業界によっては「番手」とも呼ばれます。325番、1500番(もしくは#325、#1500)といった呼び方でも表現されます。数字が大きいほど砥石の砥粒が小さくなりますので、研磨したときにより細かい表面を作ることができます。ダイヤモンドとCBNについては、砥粒の粒度の大きさには400番までは規格があり、「ふるい」の目開きの大小によって段階的に大きさを分類しています。ふるいは、1インチ平方内に存在するふるいの網目を構成している「線径」とこの条線と条線の間の距離で規格が決められています。

16〜325がメッシュサイズ、400〜がミクロンサイズと呼ばれます。 メッシュサイズはJISでも篩い分けるための「ふるい」の規格が定められていますが、ミクロンサイズにはなく、製造会社によって異なります。400番以降の粒度はふるいでは分けにくいため、水力、風力、遠心分離などが使われます。砥石メーカーは通常、砥粒メーカーからこれら砥粒を購入しており、ものによっては複数の粒度が混合されていることもあり、実際の砥粒の直径は正確に割り出すのが難しい場合もあります。

スポンサーリンク

砥石の用語集へ戻る

砥石の粒度の関連用語

砥石の選び方:粒度(メッシュ)から選ぶ
砥石の粒度と粒径の関係(ダイヤモンド、CBN砥粒)

このサイトについて

当サイトの記事はすべて工業製品のメーカーの実務経験者が執筆しています。

砥石メーカーの製品や技術を紹介するサイトとしてはじまりましたが、加工技術・工具・研削・研磨に関わる情報から派生し、ユーザーの問い合わせに応じて鉄鋼、非鉄、貴金属、セラミックス、プラスチック、ゴム、繊維、木材、石材等製造に使用する材料・ワークの基礎知識についても掲載するようになりました。その後、技術情報に限らず、製造業で各分野の職種・仕事を進めるうえで役立つノウハウも提供しています。

製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、経理、購買調達、資材、生産管理、在庫管理、物流など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

工業情報リンク集

工業分野のメーカーや商社を中心に、技術、規格、ものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業製品の生産に必要とされる加工技術や材料に関する知識、マーケティングから製品企画、開発、販売戦略、輸出入、物流、コスト低減、原価管理等、事業運営に必要な知識には共通項があります。

研磨、研削、砥石リンク集