粒度分布

2010年6月26日更新

粉は同じようなサイズで揃えてもサイズにばらつきがあり、どのような範囲にどの程度バラつきがあるかを比率で示したものが粒度分布です。横軸に粒の直径のサイズ、縦軸に量(数)のパーセンテージを記した粒度分布表を用いて表現されることが多いです。正規分布として表示されていることが多いです。

工業用の砥粒やセラミックス粉(アルミナなど)などを購入すると、検査票に粒度分布の記載があるものも多く見受けられます。粉体は、固体とも液体とも異なる挙動を示すことのある独特の物性を持つ材料ですが、粒径をすべて同じに揃えるというのは現実的な話ではなく、価格を抑えようとするならばなるべく粒度分布が広いもののほうが供給する側の歩留まりも上がるため、安くなる傾向にあります。なお、砥石の粒度の場合、細かい粒度の製品に一つでも粗いものが混じっていると、研磨している工作物の表面がキズだらけになってしまうため、325/400といった表記になっている場合、粗い粒度である325にあわせて粒度分布が調整されています。

なお、粒度分布にd50(もしくはD50)と書かれている数値は、平均粒径のことです。積算値が50%である粒度の直径のことで、同じくD10やD90はそれぞれ積算値が10%のときの粒径の値を示しています。

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