セリウム(元素記号 Ce)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

セリウムはレアメタルのうち、ランタノイド系列に該当する元素です。酸化セリウムとしてガラスや水晶・石英などの硬脆材料の研磨に用いられることで知られるほか、発火合金としてライターの石の部分にも使われます。

特にガラス基板や光学ガラス分野での依存度が高いレアメタルのため、一時期、日本の主要調達先であった中国からの入手が難しくなった際は、ちょっとした騒動となりました。代替材料の模索や研究も進められていますが、この分野での酸化セリウムの地位を奪うには至っていません。

セリウム(元素記号 Ce)が活用されている分野

  • ガラス基板
  • 発火合金(ライターの石の部分。フェロセリウムとして)
  • 紫外線吸収添加剤
  • 有機化学反応の反応剤
  • 蛍光体
  • 顔料
  • ガラスへの添加材料
  • 研磨剤、研磨材
  • 酸化剤
  • 三元触媒
セリウム(元素記号 Ce)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 5d14f16s2
英語 Cerium
原子量 140.1
同位体 136Ce、138Ce、140Ce、142Ce
融点 795℃
沸点 3443℃
密度 6.77g/cm3
比重
硬度 モース硬度2.5
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
セリウム(元素記号 Ce)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃
300℃
100℃
0℃
−195℃
セリウム(元素記号 Ce)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

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