文献検索のための情報源
昨今、多くの技術が分野の壁や国境を越え、新たな製品の開発に活かされています。こうした加速度的な製品開発合戦の背後には地道な研究の数々があるわけですが、昔に比べて製品開発に許されていた時間がどんどん短くなっているような気もします。
こうした状況にあっては、よほど特殊なものでない限り、先行研究の有無や内容を知っておくことは研究開発上、分野によっては必要不可欠のものとなりつつあります。また最新の文献検索によって、引用文件数から注目を浴びている文献、最新の研究内容、競合会社の研究者の動向や、その分野では何が既知となっているのかを明確に判別する指標にもなります。
とはいえ、産業界と学術の研究との間に大きな乖離がある分野については、学術論文の数が少なかったり、産業上は有用であっても学術的に探求する価値がない、あるいは学術的に高い価値がある内容についても産業上の応用性が難しい、あるいは実用上の研究開発のほうがすでに先に進んでいる等の問題も考えられます。学術論文と、新製品や新技術の開発は目的がそもそも違うため、これは致し方ないのですが、双方の利益は相反するものではなく、互恵関係にあると信じたいものです。
文献の検索の方法は、いくつかの方法がありますが、以下はその一例です。
網羅的な文献データベースを用いる
Web of Science、Web of Knowledge、Elsevierなどの多数の専門誌に発表されている論文の情報を網羅的に扱うデータベースで、発行年月や著者、テーマ、キーワードなどで文献を調べていく方法です。
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