エルビウム(元素記号 Er)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
エルビウムはランタノイド系のレアメタルで、銀白色の固体です。用途のメインは、光ファイバーへの添加材料、色ガラス、YAGレーザーへの添加材料などとなっています。常温では常磁性を持つ元素のひとつです。
光ファイバーへ添加すると、光ファイバーの光信号を増幅させる効果があり、現在のインターネットのブロードバンド化には欠かせない技術として活用されています。エルビウムを添加されたファイバーに光が通ると、この光が増幅されるため、いわゆる光アンプとしての役割を担っています。これにより一本の光ファイバーで伝送可能な容量を数十倍に拡大することが可能となりました。一定距離にこのエルビウムを添加された光ファイバー、通称EDFを設置しておくと1000km以上もの距離であっても、光信号を光のまま送ることが出来ます。
ガラスに添加するとまたピンク色のガラスを作ることができることから、色ガラスとしての用途もあります。
エルビウム(元素記号 Er)が活用されている分野
- 光ファイバー
- 色ガラス(ピンク)
- YAGレーザーへの添加
分類 | 金属元素 |
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電子配置 | 4f126s2 |
英語 | Erbium |
原子量 | 167.3 |
同位体 | 162Er、164Er、166Er、167Er、168Er、170Er |
融点 | 1529℃ |
沸点 | 2868℃ |
密度 | 9.07g/cm3 |
比重 | |
硬度 | モース硬度 |
色、形状 | 銀白色 |
20℃、1atmでの状態 | 固体 |
線膨張率 (α/10-6K-1) |
100K: 293K(20℃): 500K: 800K: |
700℃ | |
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300℃ | |
100℃ | |
0℃ | |
−195℃ |
700℃ | |
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300℃ | |
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