ナトリウム(元素記号 Na)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
ナトリウムは1族の金属元素で、単体では他の元素と強く反応するため、化合物としての姿を見ることのほうが多い物質です。日々目にするものとしては、食卓に並ぶ塩である「塩化ナトリウム」があります。
栄養学的にはミネラルのひとつで、人の体に適度な量は不可欠ですが、取りすぎると害を及ぼします。昆布に含まれる旨み成分のグルタミン酸ナトリウムも、この元素の化合物です。
また、高級脂肪酸とナトリウムを反応させてできるのが石鹸です。
ナトリウムを単体としてみた場合は、取扱いに注意を要する危険物となります。水と激しく反応して水酸化ナトリウムとなるため、素手で触れることはできません。大気中でも酸化がすすむため、灯油などの鉱物油の中で保存されます。
熱をよく通し(水の約100倍の熱伝導率)、高温化でも気化せずに液体であるため、高速増殖炉の冷却材として使われていました。
ナトリウム(元素記号 Na)が活用されている分野
- 塩化ナトリウム(食塩)
- 高速増殖炉の冷却材
- 石鹸の原料
- NaS電池(大規模な電力貯蔵が必要な場合の蓄電池)
- ナトリウムランプ
分類 | 金属元素、アルカリ金属 |
---|---|
電子配置 | 3s1 |
英語 | Sodium |
原子量 | 22.99 |
同位体 | 23Na、24Na |
融点 | 97.72℃ |
沸点 | 883℃ |
密度 | 968(0.97g/cm3) 液体密度0.93g/cm3 |
比重 | |
硬度 | モース硬度0.5 |
色、形状 | 銀白色 |
20℃、1atmでの状態 | 固体 |
線膨張率 (α/10-6K-1) |
100K: 293K(20℃):70(0℃〜50℃) 500K: 800K: |
700℃ | 39.2 |
---|---|
300℃ | 16.8 |
100℃ | 9.7 |
0℃ | 4.2 |
−195℃ | 0.8 |
700℃ | 60 |
---|---|
300℃ | 78 |
100℃ | 88 |
0℃ | 142 |
-100℃ | 141 |
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