ルビジウム(元素記号 Rb)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

ルビジウムはアルカリ金属に分類される金属元素で、融点が低いため、大気中でも簡単に溶けるばかりか、自然発火する危険があるため、危険物に指定されている物質でもあります。また非常に反応しやすい元素で、大気にさらすとすぐに酸化してしまいます(ナトリウムやカリウムよりも反応性は強い)。

ルビジウムは、リチウムやセシウムを精製する際の副産物として生産されることが多いですが、この元素を含む鉱石もいくつかあり、例えば白榴石、ポルサイト、カーナライト、リチア雲母、ペグマタイト鉱物などに微量ですが含まれています。

またガラスへの添加すると強度や電気絶縁性を高めることが知られています。

他には原子時計としての用途も知られます。ただ、セシウムを使った原子時計に比べると正確さに欠けるといわれますが(3000年から30万年で1秒程度ずれるかどうかといったレベル)、価格が安く、小型化も可能なことから広く利用されています。

ルビジウム(元素記号 Rb)が活用されている分野

  • ガラスへの添加材料(炭酸ルビジウムとして)
  • 原子時計
  • 年代測定法として
  • 発振器
ルビジウム(元素記号 Rb)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 5s1
英語 Rubidium
原子量 85.47
同位体 85Rb、86Rb、87Rb
融点 39.31℃
沸点 688℃
密度 1.53g/cm3
比重
硬度 モース硬度0.3
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
ルビジウム(元素記号 Rb)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃ 99
300℃ 48
100℃ 27.5
0℃ 11.0
−195℃ 2.2
ルビジウム(元素記号 Rb)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

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