レニウム(元素記号 Re)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
レニウムは遷移金属に分類されるレアメタルで、天然に存在する元素(安定して存在する元素)としては最後に発見されたものになります。用途としてはやや特殊なものが多く、ロケットノズルや超耐熱合金、質量分析計のフィラメント、高温熱電対などが挙げられます。高温熱電対の用途としては、タングステンとの合金が利用されています。
物性としては融点が3000℃を超えており、フッ化水素酸、塩酸にも溶けません。ただ硝酸や熱濃硫酸、過酸化水素、臭素水などには溶けます。
地殻中の存在量が少なく、分離が困難な元素であることでも知られますが、工業的な利用量もかなり少ない部類になります。生産はチリやペルーなどの南米と米国などで行われていますが、年間で30トン前後の生産量となります。
レニウム(元素記号 Re)が活用されている分野
- ロケットノズル
- 超耐熱合金
- 質量分析計のフィラメント
- 高温熱電対
- 石油精製の触媒(ハイオク用として効果が高い)
- ボールペンなどのペン先
分類 | 金属元素 |
---|---|
電子配置 | 4f145d56s2 |
英語 | Rhenium |
原子量 | 186.2 |
同位体 | 185Re、187Re |
融点 | 3186℃ |
沸点 | 5596℃ |
密度 | 21.02g/cm3 |
比重 | |
硬度 | モース硬度7 |
色、形状 | 銀灰色 |
20℃、1atmでの状態 | 固体 |
線膨張率 (α/10-6K-1) |
100K: 293K(20℃): 500K: 800K: |
700℃ | |
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300℃ | |
100℃ | |
0℃ | |
−195℃ |
700℃ | |
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300℃ | |
100℃ | |
0℃ | |
-100℃ |
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