アンチモン(元素記号 Sb)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

アンチモンは半金属に分類されるレアメタルの一つです。古くは顔料や化粧品の材料に使われたこともありましたが、毒性のため現在はこうした用途では使われていません。主として半導体材料や電極、合金材料などに使われています。三酸化アンチモンには難燃効果もあるため、燃えやすいゴム、プラスチック、繊維などに添加することで防燃材としても活用されています。但し、毒性のこともあり、近年は代替材料の模索も進められています。

日本国内にある数少ない資源の一つでもあります。現在は中国からの供給がもっとも大きく、主要産地といえますが、日本にも埋蔵は確認されています。

アンチモン(元素記号 Sb)が活用されている分野

  • 古代には化粧品や顔料として
  • 合金材料
  • 化合物半導体材料
  • 鉛蓄電池
  • 防燃材
  • ゴムやプラスチックへの添加材料
  • ハンダ
アンチモン(元素記号 Sb)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 4d105s25p3
英語 Antimony
原子量 121.8
同位体 121Sb、123Sb
融点 630.63℃
沸点 1587℃
密度 6.70g/cm3
比重
硬度 モース硬度3
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:9.1
293K(20℃):11.0
500K:11.7
800K:11.7
アンチモン(元素記号 Sb)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃ 114
300℃ -
100℃ 59
0℃ 39
−195℃ 8
アンチモン(元素記号 Sb)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃ 27
300℃ 19
100℃ 22
0℃ 25.5
-100℃ 33

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