サマリウム(元素記号 Sm)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
サマリウムは希土類元素、レアメタルに該当する金属です。用途は強い磁性をもつ磁石であるサマリウム−コバルト磁石の原料として知られる他、有機合成の還元剤として使われることもあります。
サマリウム−コバルト磁石(サマコバ磁石)に代表されるサマリウム磁石は、ネオジム磁石に比べて磁石の強さでは劣りますが、耐食性、高温環境下での安定性に優れています。ネオジム磁石は最も強い磁石ではありますが、成分に鉄が入っているため、錆の問題や高温で磁石の性質が低下する(磁性がなくなるキュリー温度が低い)という問題がありました。
こうしたことから、サマリウム系磁石は高性能モーターやイヤホン、スピーカー、マイクロンフォン、ハイブリッド車のモーター、携帯電話の振動モーター、健康器具などにも使われています。ネオジム磁石に比べると、高価な点が難点といえます。
サマリウム(元素記号 Sm)が活用されている分野
- サマリウム磁石
- サマリウム−コバルト磁石(サマコバ磁石)
- 有機合成における1電子還元剤(ヨウ化サマリウムII、SmI2)
- 年代測定
- セラミックス材料、コンデンサー
分類 | 金属元素 |
---|---|
電子配置 | 4f66s2 |
英語 | Samarium |
原子量 | 150.4 |
同位体 | 144Sm、147Sm、149Sm、150Sm、152Sm、154Sm |
融点 | 1072℃ |
沸点 | 1794℃ |
密度 | 7.52g/cm3 |
比重 | |
硬度 | モース硬度 |
色、形状 | 銀白色 |
20℃、1atmでの状態 | 固体 |
線膨張率 (α/10-6K-1) |
100K: 293K(20℃): 500K: 800K: |
700℃ | |
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300℃ | |
100℃ | |
0℃ | |
−195℃ |
700℃ | |
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