タンタル(元素記号 Ta)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
タンタルは遷移金属のうちのレアメタルの一つで、タンタル石から得られたり、スズ精練時の副産物としても得られます。ニオブとよく似た性質であることが知られています。主な用途は、人工骨、電解コンデンサの電極、歯のインプラント用の材料等があります。
タンタルコンデンサは、他のアルミ電解コンデンサに比べて小型化が可能で、漏れ電流が少なく安定しているとされます。パソコンや携帯電話、モバイル機器に多数使われています。よく似た性質のニオブよりも価格が若干高いため、ニオブコンデンサの研究も進められています。
人体に無害で、生体親和性もあることから人工骨としての利用もあります。また人工歯根であるインプラント材料としても使われ、チタンとタンタルの合金も実用化されています。
タンタルの酸化物であるTa2O5(五酸化タンタル)は、薄膜としてDWDM用途(光波長多重通信)や光学部品に高屈折率材料として使われています。
タンタル(元素記号 Ta)が活用されている分野
- 人工骨
- 電解コンデンサの電極
- 歯のインプラント用の材料
- 薄膜材料
分類 | 金属元素 |
---|---|
電子配置 | 4f145d36s2 |
英語 | Tantalum |
原子量 | 180.9 |
同位体 | 180Ta、181Ta |
融点 | 3017℃ |
沸点 | 5458℃ |
密度 | 16.65g/cm3 |
比重 | |
硬度 | モース硬度6.5 |
色、形状 | 灰色 |
20℃、1atmでの状態 | 固体 |
線膨張率 (α/10-6K-1) |
100K:4.8 293K(20℃):6.3 500K:6.8 800K:7.2 |
700℃ | 43.0 |
---|---|
300℃ | 25.5 |
100℃ | 16.7 |
0℃ | 12.3 |
−195℃ | 2.5 |
700℃ | 60 |
---|---|
300℃ | 58.5 |
100℃ | 58 |
0℃ | 57 |
-100℃ | 58 |
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