テクネチウム(元素記号 Tc)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

テクネチウムは、遷移金属の一つで自然には存在しない元素の一つです。この元素は放射性同位元素ですが、イオン加速器であるサイクロトロンを用いて世界で最初に作られた人工元素でもあります。

テクネチウム99m(半減期がおよそ6時間)は体内でガンなど組織に吸着し、ガンマ線が放射されるため、がんの骨転移を調べるために使われています。また血管が詰まっている症状の検出にも使われています。

モリブデン99が壊れることで生成される元素のため、供給量は原子炉で製造されるモリブデン99に依存し、オランダやカナダ、南アフリカなどで製造されています。

テクネチウム(元素記号 Tc)が活用されている分野

  • 放射線診断
  • 血流測定(脳梗塞や心筋梗塞で詰まった血管を発見するために使う)
テクネチウム(元素記号 Tc)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 4d55s2
英語 Technetium
原子量 99
同位体 99mTc、99Tc
融点 2157℃
沸点 4265℃
密度 11.50g/cm3
比重
硬度 モース硬度
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
テクネチウム(元素記号 Tc)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃
300℃
100℃
0℃
−195℃
テクネチウム(元素記号 Tc)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

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