ツリウム(元素記号 Tm)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

ツリウムはランタノイド系のレアメタルで、常温では銀白色の固体、一定温度以下で強磁性を持つ元素です。主な用途は、光ファイバーへの添加材料、放射線量計の成分として使われています。

光ファイバーの増幅器用途としては、前述のエルビウムでは対応できない波長帯の光を増幅することが出来、光ファイバーの持つ伝送容量を広げることが出来るという特徴を持ちます。

ツリウム(元素記号 Tm)が活用されている分野

  • 放射線量計、熱ルミネセンス線量計
  • 光ファイバー(光増幅器への添加材料)
ツリウム(元素記号 Tm)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 4f136s2
英語 Thulium
原子量 168.9
同位体 169Tm、170Tm
融点 1545℃
沸点 1950℃
密度 9.32g/cm3
比重
硬度 モース硬度
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
ツリウム(元素記号 Tm)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃
300℃
100℃
0℃
−195℃
ツリウム(元素記号 Tm)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

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