タングステン(元素記号 W)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
タングステンは遷移金属に分類されるレアメタルの一つで、主な用途としてはフィラメントや工具、合金材料、固体潤滑剤、真空蒸着装置内でのハース・るつぼ、徹甲弾など産業用・軍事用などで幅広い使い道があります。
性質としては、金属元素の中で最も硬い元素であり、タングステンの炭化物であるWC(炭化タングステン)は超硬合金などの素材としても定番の材料です。また融点が高いため、耐熱性に優れ、比重も重い元素です。耐摩耗性や硬さ、耐熱性の要求される局面でも活躍している元素です。
タングステン(元素記号 W)が活用されている分野
- フィラメント
- 合金材料
- 工具鋼
- 切削材料
- タングステン鋼
- 対戦車用、対艦船用などの徹甲弾、貫通力の大きい砲弾の弾芯
分類 | 金属元素 |
---|---|
電子配置 | 4f145d46s2 |
英語 | Tungsten |
原子量 | 183.9 |
同位体 | 180W、182W、183W、184W、186W |
融点 | 3422℃ |
沸点 | 5555℃ |
密度 | 19.25g/cm3 |
比重 | |
硬度 | モース硬度7.5 |
色、形状 | 銀白色 |
20℃、1atmでの状態 | 固体 |
線膨張率 (α/10-6K-1) |
100K:2.6 293K(20℃):4.5 500K:4.6 800K:5.0 |
700℃ | 24 |
---|---|
300℃ | 12.4 |
100℃ | 7.3 |
0℃ | 4.9 |
−195℃ | 0.6 |
700℃ | 119 |
---|---|
300℃ | 139 |
100℃ | 163 |
0℃ | 177 |
-100℃ | 188 |
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