木材の成分
他の構造材料、工業材料と異なり、木材は細胞が出来ていますが、実際にその主成分となるのは、セルロース、ヘミセルロース、リグニンです。これらの成分で凡そ木質の95%が構成されていることになります。
セルロースの束によって樹木の細胞壁が構成され、ヘミセルロースやリグニンは木材を構成している細胞壁を固める役割を担っています。
木材は内部に空孔がたくさんあり、水分も保有していますが、木質の実体は上記のこれら三つの物質ということになります。
木材の比重を見るときも、どの木材であっても水分や空孔、空隙等の要素を廃し、細胞壁で成り立つ木材の実質部分(木質)を計測すると、1.5g/cm3前後となります。木材には多様な種類と性質がありますが、その正味の成分はどれも同じ細胞壁ということになります。
木材の違いは、成分の違いというよりも、樹木の違いによる木材内部の構造の違いということが言えます。
スポンサーリンク
- 加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
- 工業刃物、機械刃物、刃物メーカーの一覧
- 床研磨機メーカーの一覧
- 木材メーカーの一覧
- 木材の比重一覧と含水率の関係
- 木材の種類
- 水に沈む木材にはどんなものがあるか
- 木材の耐久性
- 木理とは
- 木材の収縮率と膨張