セン(栓)、ハリギリ(針桐)の特徴|引張強度、圧縮強度、曲げ強度、曲げ弾性率、硬度

2011年8月18日更新

北海道、本州、九州、四国の山地に広く分布する広葉樹で、心材は淡い灰褐色、辺材は淡黄白色をしています。肌目は粗く、重厚で硬い木材です。加工性はよく、木理は明瞭で真っすぐ通っており、肌目は粗い目です。表面に独特の光沢をもちます。セン(栓)にもオニセン(鬼栓)とヌカセン(糠栓)があり、質感や仕上げの状態が異なるため、用途によって使い分けられています。乾燥時の比重は0.50程度とされます。主な用途としては、家具や農機具、機械部材、板材等があげられます。保存性はあまりよくありません。

セン(栓)、ハリギリ(針桐)の強度、物性
曲げ弾性率
(kgf/cm2
85000
圧縮強度
(kgf/cm2
370
引張強度
(kgf/cm2
1000
曲げ強度
(kgf/cm2
750
せん断強度
(kgf/cm2
75
木口面硬さ(硬度)
(kgf/mm2
3.5
板目面硬さ(硬度)
(kgf/mm2
1.2

スポンサーリンク

>このページ「セン(栓)、ハリギリ(針桐)の特徴|引張強度、圧縮強度、曲げ強度、曲げ弾性率、硬度について」の先頭へ

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
「木材の種類と特性、強度、硬度について」へ戻る

セン(栓)、ハリギリ(針桐)の特徴|引張強度、圧縮強度、曲げ強度、曲げ弾性率、硬度についての関連記事とリンク

工業刃物、機械刃物、刃物メーカーの一覧
床研磨機メーカーの一覧
木材メーカーの一覧
木材の比重一覧と含水率の関係
木材の種類
水に沈む木材にはどんなものがあるか
木材の耐久性
木材の成分
木理とは
木材の収縮率と膨張

このサイトについて

当サイトの記事はすべて工業製品のメーカーの実務経験者が執筆しています。

砥石メーカーの製品や技術を紹介するサイトとしてはじまりましたが、加工技術・工具・研削・研磨に関わる情報から派生し、ユーザーの問い合わせに応じて鉄鋼、非鉄、貴金属、セラミックス、プラスチック、ゴム、繊維、木材、石材等製造に使用する材料・ワークの基礎知識についても掲載するようになりました。その後、技術情報に限らず、製造業で各分野の職種・仕事を進めるうえで役立つノウハウも提供しています。

製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、経理、購買調達、資材、生産管理、在庫管理、物流など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

工業情報リンク集

工業分野のメーカーや商社を中心に、技術、規格、ものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業製品の生産に必要とされる加工技術や材料に関する知識、マーケティングから製品企画、開発、販売戦略、輸出入、物流、コスト低減、原価管理等、事業運営に必要な知識には共通項があります。

研磨、研削、砥石リンク集