Amount in wordsの意味
数字で表記された部分を英語でも記載する、スペルアウト(文字で表記)することがありますが、このように金額合計を数字ではなく言葉でも表記している部分をAmount in wordsといいます。
以下のように、米ドルで99.60を表記する場合、数字だけでなく、in wordsでも表記するということになります。
数字表記 | 文字表記 |
---|---|
Total Invoice Value USD : 99.60 | Total Invoice Value USD (In Words) : Ninety-Nine And Sixty Cent Only |
貿易書類では、InvoiceやB/L、waybill等でも見ることがある慣習です。InvoiceにAmount in words、つまり金額の文字表記を含める理由はいくつかあります。
理解のしやすさ
金額を数字だけで表記すると、読み手がその金額を理解するのに時間がかかる場合があります。特に国際取引や異なる言語を話す相手にとって、数字の意味が明確でない場合があります。Amount in wordsを提供することで、金額をすぐに理解できるようにするという期待が込められています。ただ、数字のほうが理解しやすいというケースもあるので一長一短です。
誤記防止と信頼性確保
数字の表記に誤りがある場合、Amount in wordsはその確認の手段となります。例えば、数字の転記ミスや通信エラーが発生した場合、Amount in wordsが正しい金額を示してくれるでしょう。ただし、これは言葉のほうが間違っていれば同じ結果になるので、あくまで保険としてのものです。
法的要件となっているケース
一部の国や地域では、Amount in wordsを含めることが法的要件とされています。これは、金額の不正使用や詐欺を防ぐための対策の一環です。Amount in wordsは、数字だけでなく、書面としての正確性と信頼性を確保するための手段としても機能します。
したがって、InvoiceにAmount in wordsを含めることは、コミュニケーションの円滑化や法的要件の遵守、ビジネス取引における信頼性の確保など、様々な目的を果たすために重要です。
数字を言葉で表記している場合と数字だけの場合で矛盾がある場合、通常は言葉で表記された金額が優先されます。これは、Amount in wordsがより人間の解釈に依存するため、より正確な情報を提供する可能性が高いからです。数字だけの場合は、転記ミスや誤解が生じる可能性がありますが、Amount in wordsはそれらの問題を緩和するための補足的な情報として機能します。
そのため、矛盾がある場合は、通常はAmount in wordsが正確な金額を示しているとみなされ、その金額が支払われるべき金額として扱われます。しかし、この原則は文化や地域によって異なる場合がありますので、特定の法的規制や取引の条件に基づいて判断することが重要です。
米国の法律や銀行の規則によって、小切手における金額の表記に関する明確な規定があります。通常、銀行は小切手を処理する際に、Amount in wordsの金額を優先して扱います。これは、誤解や紛争を避けるために、文字表記が最終的な金額として採用されることを保証しています。
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