入り目重量とは

2022年3月20日更新

ビジネスにおいて輸出・輸入等の貿易分野や原材料の業界で入り目や入り目重量という用語が使われることがありますが、これは内容物を入れることができる容器の大きさを意味しています。入り目100キロなら、100キロ入る容器ということになります。入り目は体積で示す場合もあるため、入り目重量といった場合は、その容器に何キロ入っているものか、何キロまで入るものかを示しています。

似た用語に「入れ目」というのもあり、こちらは本来入れることになっている重量に対して余分に盛り込む分のことを意味しており、入り目とは意味が違います。入れ目は、規定重量が5キロとなっているところ、実際には少し5キロを超えて入れておかないと5キロ分使えないような製品に対して行う追加盛り込み分の意味です。

また、原料や材料などでドラム缶、フレコンや袋などに入って取引されるものの中には、梱包単位の意味で使われることもあります。例えば、原料を1袋購入したい場合に何キロ入りかを確認したい場合、入り目は何キロですかと尋ねれば、何キロ入りの袋かを尋ねるのと同義となります。発注単位と入り目が分かれば、最小どれくらいから購入できるのか、発注を掛けることができる単位がわかります。

部品のように1個、2個といった単位で数えられる物の場合、入り数という言い方がなされることがあります。入り数が10個となれば、その容器なり箱なりには1箱10個単位で品物が入っているということになります。この梱包単位はSNPともいいます。

重量や体積で取引する製品の場合は入り数という言い方は使われず、かわりに入り目という用語が使われるという具合です。この用法は業界ごとに少し違いがありますので、周囲の用法をよく聞き、不明な場合は使用者に確認するほうが無難です。

スポンサーリンク

「入り目重量とは」の関連記事

>このページ「入り目重量とは」の先頭へ

このサイトについて

当サイトの記事はすべて工業製品のメーカーの実務経験者が執筆しています。

砥石メーカーの製品や技術を紹介するサイトとしてはじまりましたが、加工技術・工具・研削・研磨に関わる情報から派生し、ユーザーの問い合わせに応じて鉄鋼、非鉄、貴金属、セラミックス、プラスチック、ゴム、繊維、木材、石材等製造に使用する材料・ワークの基礎知識についても掲載するようになりました。その後、技術情報に限らず、製造業で各分野の職種・仕事を進めるうえで役立つノウハウも提供しています。

製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、経理、購買調達、資材、生産管理、在庫管理、物流など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

工業情報リンク集

工業分野のメーカーや商社を中心に、技術、規格、ものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業製品の生産に必要とされる加工技術や材料に関する知識、マーケティングから製品企画、開発、販売戦略、輸出入、物流、コスト低減、原価管理等、事業運営に必要な知識には共通項があります。

研磨、研削、砥石リンク集