パレット混載時の積み付け
一般に、1つのパレットが60箱で構成されているとしたら、この60箱にはすべて同じ製品が同じ入り数で入っていることが基本ですが、中には1つのパレットのうち、何箱かは別の製品が入っている、という場合もあります。
こうしたケースでの、いわゆるパレット内での混載については、現場で暗黙のうちに積み付けのルールがありますが、企業や業種、担当者によってもまちまちであることが多く、面倒な積み付け方法を使っていると納入先とトラブルになることもあります。
例えば、1パレットの中に、1箱だけ別の品物が入った箱があり、その箱がパレットの内部にある場合は、パレットをすべてばらしてみないとそもそも見つかりません。また、最下段に配置されている場合も、上に載っている箱をすべてどかさなければ、最下段の箱が取り出せません。パレットに混載の表示がない場合も、混載品を見落とすリスクがあります。
納入先がパレタイズに関するルールブックともいえる、パレタイズコードと言われるようなものを設定している場合、それに従って納入することになります。自社が荷物を受ける場合も同様で、パレット内に異なる製品の箱を複数混載にする場合は、このような原則でパレタイズしてくださいというルールをあらかじめ仕入先や納入元へ伝えておく必要があります。逆に、契約時に納入仕様を仕入先と取り交わす際に記載されているケースもありますので、調達部門とも連携をはかる必要があります。
特に書面での取り交わしがない場合、混載パレットの箱が複数種類の製品に分かれているケースでの積み付け方ですが、以下が一般には実施されることが多いです。
- 箱の数が少ないほうを、パレットの上部・角側に配置する。積み付けが棒積みの場合は、下から上までの一列を同一の箱で構成するように積み付ける
- 異なる種類の製品が入った箱は必ずパレットの外側からラベルが見えるように配置する。真ん中には配置しない。
- パレットに対して、混載表示をつける
- 混載している箱がきれいに分けられるような場合、どこから製品の種類が違うか張り紙等でわかるようにする
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