polとpodの意味|貿易用語でのPOL、PODとは

2019年2月10日更新

POL、PODは貿易用語の略語の一つとなりますが、意味は使われる状況により若干変わることがあります。両者の意味の違いは、一般的には下表の通りとなり、端的に言えば、POLというのは輸送する貨物を積み込む場所を意味しており、海上輸送では、この貨物を船に積み込む港のことになります。

反対に、PODは荷物を下ろす場所を意味し、船便では積み込んだ荷物を最後におろす港のことになります。

通常、輸入する側から見れば、PODが輸入側で貨物を船からおろす最寄港のことにもなります。ただし、PODはPlace of deliveryの意味で使われる場合と、Proof of deliveryの意味で使われる場合があります。両者ともに貿易で用いる為、混同には注意を要します。

Place of deliveryの場合は、Place of dischargeと近い意味になりますが、最終的な配送先、配達場所を意味します。したがって、この場合は港ではなく、倉庫なり、工場なり、会社なりの所在地を示すことが一般的です。

一方、Proof of deliveryは、配達したことの証明を意味しますが、これは配達した際に、受領者からサインをもらい、輸送業者が持ち帰るもので、どこまで配達したかを証明・保管する目的で使われます。同じ貿易のシーンで使われる場合でも意味が異なることがあるため、文脈から判断していく必要があります。

POL, PODの違い
略語 正式用語 意味
POL Place of loading 積地港
POD Place of discharge 揚地港(荷揚げ港)

スポンサーリンク

「polとpodの意味|貿易用語でのPOL、PODとは」の関連記事

>このページ「polとpodの意味|貿易用語でのPOL、PODとは」の先頭へ

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集