Gカーとは何か
三菱のGカーとは、自衛隊に納車されているパジェロベースのジープタイプの小型トラックのことです。いわゆる他国でいうところの軍用車に相当します。Government、つまり政府、官用を示すGなのか、自衛隊のGを略した名称なのか(ローマ字ならJになりますが…)諸説あります。
部品などは市販車同様に、自動車部品メーカーから調達され、同じように車両工場で生産されます。量産開始から打ち切り、補給にいたるまで大きな違いはありません。
ただ警察車両や救急車両等と同様に、市販車に比べると生産台数が少ない為、部品メーカーの中には利益が取れず辞退を申し出る場合や、あまり採算が取れずに取引しているケースもあります。
過酷な用途を想定しているので、求められるスペック、特に耐久面は市販車よりも高いものが求められますが、大量に生産することで採算をあわせることが原則となる部品メーカーの目線では厳しい採算となる部品が多いようです。
また、量産打ち切り後も、月間数個や年に数十個といったレベルで長期間にわたって補修部品を供給する義務が生じることから、金型や設備を容易に廃棄できず、生産コストが高い状態のものが長期間残ってしまうというリスクもあります。
生産台数自体が限定されているため、補修用途の部品自体も市販車に比べて少ない傾向にあり、長期間生産できる状態にしておくことでコストがかかり続ける問題があります。
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