IMDSとは
IMDSはそのままアイエムディーエスと読み、自動車業界向けの材料データベースやその仕組みのことを意味します。
International Material Data System(直訳すれば、材料データシステム)の頭文字をとった略称となります。自動車メーカー、部品メーカーが、製品含有化学物質のデータを指定されたフォーマットで入力する仕組みになっています。
2万点から3万点もの部品で構成される自動車ですが、使用が禁じられている化学物質もあり、そうしたものが入っていないか、また削減が推奨されている化学物質が入っていないか等、すべての納入部品、材料について管理できるようにする為のデータベースです。
自動車にはELV指令をはじめ、各国、各地域でも環境に配慮することが求められる法規制が多く、そうしたものに対応するためのシステムでもあります。
目的は環境保全のためで、リサイクルが推奨されていることから、自動車メーカーが納入されている部材の構成要素を把握する必要があったり、使用禁止物質を除外する必要がある為、このデータベースが使われています。
サプライヤーの立場から見た場合、IMDSの依頼がきた場合は、さらに自分たちのサプライヤーへ依頼することもあります。これは素材レベルでの回答が必要な為、それを把握できる立場でないと入力が困難であることも一つの理由です。
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