型検とは

2015年4月13日更新

金型の検査のことを略して型検と呼び習わすことが多いです。どのような内容の検査かは型の種類や使用業界にもよりますが、型の検査というのは基本的に、製造した型で実際に製品を作ってみて、その製品の寸法を計測することで行います。この用語は自動車分野以外でも型を使うところであればどこでも使う金型用語です。

また、量産を前提に作られているものである為、作業性や歩留りなども検査対象となることがあります。

量産用の金型となると精度やショット数等の条件が試作用の型とは異なり、試作段階では問題のなかった各種のトラブルに見舞われることが多々あります。このため、金型検査の結果、NGとなり、量産が遅れるというような事態もあります。業界にもよりますが、例えば自動車部品業界でいえば、型検で顧客先となる自動車メーカーから了承を得られないと、量産自体を開始できません。

なお、型を使って実際に製品を作ってみることを「トライ」と表現します。TRYとアルファベット表記されることもありますが、これによって型の合否判定を行います。量産と同じ工程で型を使い、自社でトライしたものを計測するのが原則となる為、型メーカーで作られたサンプル等で寸法計測や型検を代用することはほとんどありません。

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