寸検の意味
寸法検査の略として「寸検」(すんけん)という用語がつかわれることがあります。英語では、dimensional check, dimensional inspectionと呼んだりします。これは業界によって意味するものが異なりますが、自動車業界や自動車部品業界、金型業界で使われている場合、金型で製造した製品の寸法検査や寸法測定を意味していることがあります。
金型の検査については、本体だけでなく、実際にその金型で製品をつくり、その寸法を計測する方法がよく使われます。特に本型や本金型と呼ばれる量産用の金型などは、非常に厳しい精度を満たすための高精度な加工が施されていますが、実際にその型で製品を作ってみないと性能を試験することができません。また、その金型を使って製造を行う際も、大量に製造することが前提となる為、厳しい条件となっていることが多いです。
こうしたこともあり、製品を試しに作ってみるトライという形で、試験的に複数の製品をその型で製造し、その寸法を計測することで型が十分な性能を持つか、仕様を満たしたものを製造できるかを検証・試験します。
プラスチックやゴムなどの製造の場合では、製品そのものだけでなく、ランナーなども判断材料とされます。
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