発注と手配の違い
手配とは必要なものや事の準備や用意・配置・段取り等を行うことで物事をてくばりすることを意味するのに対し、発注は注文を行うことを意味するという違いがあります。にもかかわらず、自動車部品業界でも「手配して」「手配しました」「確定手配」「手配取り消し」等の表現が飛び交い、手配を発注や注文と同じ意味で使うことがあります。
これは使用される現場にもよります。恒常的に受発注を行う職場で、注文書や注文データが飛び交う職場であれば手配というのは注文と同義になることがあります。
一方、こうした職場で手配と対置して使わるのは内示という表現です。内示は注文内示の意味合いで、自動車業界の場合、おおむね3か月先までの注文予測の意味合いでの内示情報を飛ばし、部品や材料の供給を行うメーカーや商社はその情報をもとに準備を進めます。
手配が入っているのか、まだ内示なのかというのは受注や出荷を担う職場としては大きな関心事で、例えば、内示があるがまだ手配が入っていないという場合や、内示以上の手配が入りそうだという場合はその情報をもとに工場での生産計画や材料・部品などの仕入計画を臨機応変に変えていく必要があります。
広い意味では、原義の手配にも自ら仕入や生産を手配するということにもなるので、発注の意味合いも含むことになります。
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