金(元素記号 Au)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など
金は元素としては、遷移金属に分類され、レアメタルでもあり、貴金属に相当する物質でもあります。古今東西、「金」は特別な価値があるものとして扱われてきました。
用途はアクセサリーなどの装飾品がほとんどと思われがちですが、金はその化学的性質、物理的性質から工業利用や産業利用の価値も高い金属です。高価なことを差し引いても、耐食性に優れ、電気伝導性の高さ、生体親和性、低い電気抵抗、薄く細く延ばすことが出来る展延性などから、携帯電話の集積回路、歯科用の金合金、感染症診断薬の原料、薄膜、写真感光剤の増感用途など枚挙に暇がありません。
金の純度は24分率(24を100とする換算方法)で表示します。つまり純金は24金もしくは24K(24カラット)と表記します。
金(元素記号 Au)が活用されている分野
- 着色剤
- 集積回路(携帯電話などの)
- アクセサリー、指輪、イヤリング、ネックレスなど
- 医薬品
- 金合金
- 記念硬貨など
- 触媒
- 薄膜(蒸着用途)
分類 | 金属元素 |
---|---|
電子配置 | 4f145d106s1 |
英語 | Gold |
原子量 | 197.0 |
同位体 | 197Au |
融点 | 1064.18℃ |
沸点 | 2856℃ |
密度 | 19.30g/cm3 |
比重 | |
硬度 | モース硬度2.5 |
色、形状 | 金色、黄金色、ゴールド |
20℃、1atmでの状態 | 固体 |
線膨張率 (α/10-6K-1) |
100K:11.8 293K(20℃):14.2 500K:15.4 800K:17.0 |
700℃ | 8.6 |
---|---|
300℃ | 4.63 |
100℃ | 2.88 |
0℃ | 2.05 |
−195℃ | 0.5 |
700℃ | 272 |
---|---|
300℃ | 299 |
100℃ | 313 |
0℃ | 319 |
-100℃ | 324 |
スポンサーリンク