バナジウム(元素記号 V)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

バナジウムは主に鉄鋼やチタン、アルミをはじめとする金属への添加材料として使われる元素で、対象となる金属材料の硬度、強度を高めることができます。この用途では単体で添加されるというよりは、他の元素とも組み合わせて使われることがほとんどです。

医薬の分野でもこの元素を与えたラットが血糖値を下げるといった研究結果から、糖尿病の治療薬として活用できるのではないかと言われています。また、一部のミネラルウォーターにこの元素が含まれていることが謳われています。

バナジウム(元素記号 V)が活用されている分野

  • 製鋼添加剤
  • 酸化反応触媒
  • 脱硫触媒
  • ミネラルウォーター
  • 合金材料
  • 超伝導磁石
  • レドックスフロー電池
  • 顔料
  • 電子素子
バナジウム(元素記号 V)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 3d34s2
英語 Vanadium
原子量 50.94
同位体 48V、49V、50V、51V
融点 1910℃
沸点 3407℃
密度 6.0から6.1g/cm3
比重
硬度 モース硬度6.7
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:5.1
293K(20℃):8.4
500K:9.9
800K:10.9
バナジウム(元素記号 V)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃
300℃
100℃
0℃
−195℃
バナジウム(元素記号 V)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

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