ポカヨケを英語で言うと
ポカヨケとは人が引き起こす間違いを防ぐことやその仕組みを意味しており、英語ではMistake-proofingといいます。あるいはfool-proofingやfail-safeという言い方も昔からよく使われます。ポカヨケ装置であれば、あとにdeviceを付けてfail-safe deviceといえばそのまま通じます。
日本語 | 英語 |
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ポカヨケ | mistake-proofing、error-proofing、fool-proofing、fail-safe |
ポカというのは人が犯す幅広いミス、ヒューマンエラーのことを言っていますが、ニュアンスとしては不注意から起こした思いもかけなかったミスという意味合いもあります。ヨケというのは、除けるという意味でミスを犯して後工程や次の作業に支障をきたさないよう、ミスの発生を抑えたり、起きてもすぐに気が付いて修正できる状態にしておく必要があります。
トヨタやその影響を受けている企業ではpoka-yokeとそのまま言っても通じることがあります。
ポカヨケの多くは製造設備に併設される仕掛けや装置です。中には設計段階から製品に組み込まれるものもあります。ある作業手順通りにやらないと次の作業ができなかったり、止まったりするものから、点灯したり警告音がなったりするもの、違う部品を組み付けても先に進めないもの、色をセンサーで識別して警告音をならすもの等、バリエーションにはいろいろなものがあります。ある程度の力をかけてパチンと音がなってはじめて取り付けたということがわかるようにするのも、ポカヨケの一種です。
ポカヨケの装置やギミックの中にはそれをつけると意外に設備費が上がるものもありますが、例えば作業者がミスを犯してそれが完成品になり、最後の検査の段階で引っかかった場合、それまでの工数が無駄になります。また、検査が万が一検知できなかったとなれば、顧客に納入したあとに気が付いた場合、あるいはそれが顧客側でさらに製品にしてしまった、ユーザーが使ってしまった、といった場合どうでしょうか。あるいはその間違いが安全上の問題を引きおこすものだとしたら、取り返しがつきません。
間違えたくてミスを犯す人はいませんが、人は間違いを犯すものだという前提で工程や設備を考えていく必要があり、個人が注意深くやればよいという人の資質だけに頼る方法では品質が安定せず、リスクが大きいです。
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