バース混みとは
バース混雑とも言います。貿易をやっていると国内取引ではあまり耳にしない用語が出てくることがありますが、このバース混みもその一つといえるかもしれません。海上輸送を頻繁に行っているのであれば、わりとよく出てくる用語です。
港に入港し、接岸することができる船には限りがありますが、港が混雑してくると船が入港できなくなり、沖で順番待ちの状態となることがあります。これがバース混みです。季節的に発生しやすい時期もあれば、頻繁にバース混みが発生する港もあります。バース混みが発生している港では、船混み割増料金(ポート・コンジェッション・サーチャージ)を課すこともあります。これにより船を他の港へ振り分けて混雑を解消しようという意図です。
L/Cによる決済を取引で利用していて、貿易書類のわずかな差異がディスクレとなってしまうような場合は、このバース混みによってB/Lの日付がずれてしまう、というようなことも珍しくありません。バース混みによる出港日ずれはあまり大きくなることは通常ありませんが、混雑状況によっては途中の航行日程では挽回できずに入港遅れとなることがあります。
いずれもフォーワーダー経由で、船社から連絡があると思いますので、実際の出港日が判明したら、書類の訂正・連絡が必要になります。また輸出先の港への入港日への遅れがないかも確認の必要があります。
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