スマホケースのHSコードは
スマホケースがプラスチックとガラス(コーティング含む)から作られているものの場合、プラスチック部分が重要な特性を与えている材料のとき、HSコードは3926.90となります。
例えば、ガラスカバーがつけられているものの、ケース本体がポリウレタンやポリカーボネートのような場合、3926項が適当、ということになります。このように複合材料で作られているケースも昨今は多いですが、重要な特性を与えるメインどころの材料が何か、という点からHSコードの分類を行っていきます。
スマホケースは、手帳型やバンパー型等がありますが、材質はプラスチックのうち特に衝撃吸収に優れるポリカーボネートやポリウレタンがよく使われます。ただし、材質もユーザーのこだわりに応える多種多様なものがあり、炭素繊維で強化したプラスチックやゴム製のもの、革製のもの、合皮製のもの等もあります。これらの場合はプラスチック製品にはなりませんので3926には該当しないことになります。
主要材質 | HSコードの分類例 |
---|---|
プラスチック製のスマホケース | 3926.90 |
ゴム製のスマホケース | 4016.99 |
革製のスマホケース | 4202.21 |
合成皮革製のスマホケース | 4202.22 |
アルミ製のスマホケース | 7616.99 |
銅製のスマホケース | 7419.20 |
チタン製のスマホケース | 8108.90 |
ステンレス製のスマホケース | 7326.19 |
炭素繊維強化プラスチックのスマホケース | 6815.13 |
3926項は、「その他のプラスチック製品及び第39.01項から第39.14項までの材料(プラスチックを除く。)から成る製品」が分類される項目です。ここでいう3901項から3914項というのは次の材質を言います。ほぼすべてのプラスチック製のスマホケースが該当するということになります。
HSコード(項) | 内容 |
---|---|
3901 | エチレンの重合体、ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体 |
3902 | プロピレンその他のオレフィンの重合体、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、プロピレンの共重合体 |
3903 | スチレンの重合体、ポリスチレン、スチレン-アクリロニトリル(SAN)共重合体、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)共重合体 |
3904 | 塩化ビニルその他のハロゲン化オレフィンの重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン |
3905 | 酢酸ビニルその他のビニルエステルの重合体及びその他のビニル重合体、ポリ(酢酸ビニル) |
3906 | アクリル重合体、メタクリル酸メチル |
3907 | ポリアセタールその他のポリエーテル、エポキシ樹脂及びポリカーボネート、アルキド樹脂、ポリアリルエステルその他のポリエステル、(ポリ)エチレンテレフタレート、ポリ乳酸 |
3908 | ポリアミド |
3909 | アミノ樹脂、フェノール樹脂及びポリウレタン、メラミン樹脂 |
3910 | シリコーン |
3911 | 石油樹脂、クマロン-インデン樹脂、ポリテルペン、ポリ硫化物、ポリスルホン |
3912 | セルロース及びその化学的誘導体、酢酸セルロース、ニトロセルロース |
3913 | 天然の重合体(例えば、アルギン酸)及び変性させた天然の重合体(例えば、硬化たんぱく質及び天然ゴムの化学的誘導体) |
3914 | 第39.01項から第39.13項までの重合体をもととしたイオン交換体 |
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