鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄、超硬の熱膨張係数
鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄などの熱膨張係数は、炭素量の多いものほど小さくなる傾向があります。また、合金元素の含有ガ多くても小さくなります。ステンレスについてはクロム、ニッケルの双方が入っているオーステナイト系ステンレス(SUS304など)は通常の炭素鋼などと比較すると比較的大きな値を示しますが、鋼種によっては下回るものもあります。基本的に、温度が高いほど熱膨張係数も大きくなります。
鉄鋼材料の種類 | 熱膨張係数(×10-6/℃) |
---|---|
純鉄 | 11.7 |
炭素鋼(Cが0.1%:S10C相当) | 11.7 |
炭素鋼(Cが0.2%:S20C相当) | 11.7 |
炭素鋼(Cが0.4%:S40C相当) | 11.2 |
炭素鋼(Cが0.6%:SK材、工具鋼、S58Cなどに相当) | 11.1 |
工具鋼(Cが0.8%:SK材に相当) | 11.1 |
合金工具鋼(Cが1.2%) | 10.6 |
SCM3(SCM435に相当。クロムモリブデン鋼、クロモリ鋼) | 11.2 |
SCr4(クロム鋼) | 12.6 |
SUJ2(高炭素クロム軸受鋼) | 12.8 |
ステンレス(Crが12%) | 9.9 |
ステンレス(18クロムステンレス、Crが18%) | 9.0 |
ステンレス(18-8ステンレス、SUS304に相当。オーステナイト系、Crが18%、Niが8%) | 17.3 |
SKH2(高速度鋼、ハイス鋼) | 11.2 |
マンガン鋼(Mnが13%) | 18.0 |
FC、鋳鉄 | 10.5 |
超硬合金 | 5〜6前後 |
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