スプリングバックとは

2013年1月31日更新

スプリングバックとは板金加工、プレス加工などで板などの材料を曲げたときに元に戻ってしまう現象のことです。あるいは元に戻ろうする力のことを意味します。高張力鋼、ハイテン材など、引張強さの大きな材料ほどスプリングバックもきつくなります。曲げる角度が急なほどこの現象も大きくなります。また、板厚は薄いものほどこの傾向が強くなります。

対策としては、1回のストロークで2段階の曲げ加工を行う2段曲げ法、曲げパンチの底部隅に、ストライキングと呼ばれる若干の出っ張りを設けることで、スプリングバックを防止する手法、曲げ加工を行う板材にVノッチ(V字型のくぼみ)をあらかじめつけておき、その部分に曲げパンチのコーナーがあたるようにプレスする方法等があります。

鋼材としては、上述の理由から、SUSなどに比べるとSPCCのような一般鋼板のほうがスプリングバック現象は弱く、鋼材の硬度(引張強さ)に影響を受けます。

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