特許検索を無料で行う
特許は何かの技術開発を行う際に事前に調べておく必要があり、こうした際にはまず自分でも手軽に使うことが出来る無料のデータベースを活用するのがよいでしょう。特許は国ごとに取得しておく必要があるため、開発している技術をどの国で保護してもらう必要があるのかも事前検討が必要です。
特許を取得することの目的はいくつかありますが、代表的なものとしては、競合へ利用させない、特許ライセンス料を稼ぐ目的、公知の事実にすることで競合が取得することを防ぐ、技術者の実績(名前はずっと残ります)、企業実績のため、等があるかと思います。せっかく開発したものがすでに販売予定している国で特許取得されているとなれば、苦労が報われません。特許が取得されているかどうかを専門家に依頼する前に、概要を知っておきたいという場合に有用なリンクを紹介していきます。
- 特許電子図書館
- 特許、実用新案、商標、意匠の検索が出来る。
- United States Patent and Trademark office
- 米国特許商標局。1790年からの米国特許検索ができる。
- Google patent search
- Googleによる特許検索。横断的な検索が可能。英語での検索が基本となる。
- Patent Analytics and Patent Searching
- 元特許情報検索者による特許検索サイト。
- ヨーロッパ特許庁(European patent office)
- 各国の特許を収録したデータベースがある。データベースの収録範囲についても詳細な説明がある。
- 中国の国家知識産権局
- 中国では特許を「専利」と呼ぶ。上記は中国の特許庁に相当する国家知識産権局のデータベース。英語版の中国特許検索もある。
- 韓国特許情報院
- 韓国の公開特許1983年分から、登録特許1948年分からの検索が可能。 英語版での韓国特許の検索はこちら
- インドの特許庁(Controller General of Patents Designs and Trademarks)
- インドの特許検索はこちらのサイトからできる。インド特許検索サイトへ。
- 国立国会図書館:テーマ別調べ方「アジアの特許」
- アジア圏の特許についての情報、検索の仕方、データベースの紹介など。
- ロシアの特許庁
- 特許データベースについては、ユーザー名、パスワードともにguestと打ち込むと使えるが、テスト運用中となっている。データベースそのものはロシア語のみ。
- ブラジルの特許庁
- 特許検索は可能だが、英語には対応していない。ポルトガル語、スペイン語のみ。
- 法令データ提供システム
- 日本の総務省が運営する法令データのデータベース。特許法やその他の工業所有権に関する法律の全文が閲覧可能。
- 世界各国の特許庁
- 日本の特許庁が紹介している世界の特許庁へのリンク集。海外の特許庁でも国によってWebでの特許検索ができるデータベースを提供している。
- JETRO|知的財産権保護
- JETROが公開している模倣対策や知的財産権保護などの国別情報。
- 技術分野別特許マップ
- 日本の特許庁が公開している分野別の出願状況から見る技術の概要。ある分野の技術開発の動向や全体像、構成などについて知ることができる有用なコンテンツ。
特許や特許検索にまつわる基礎知識
特許にまつわる基礎的な事柄や用語を紹介していきます。
- 工業所有権とは?
- 先願主義とは
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