blank sailingは荷主側でコントールできない
Blank sailing(読み方:ブランクセイリング)とは、貿易において本来は寄港予定だった港を飛ばす抜港とほぼ同じ意味で使われますが、状況によっては減便、欠便や欠航となって船便が無くなっている状況の時を意味する場合に使われることもあります。
抜港(読み方:ばっこう)は英語ではomitやskip、blankという表現となり、shipping schedule(船便スケジュール)自体は予定通りで航路を運航している船が存在しているものの、特定の港に寄るのをやめてしまうことで、自社の貨物を積載や荷卸しを予定している港で起きてしまうと、船便自体がなくなるのと同じ意味となりますが、あくまで港単位で寄港しない、ということになります。したがって欠便や欠航とは厳密には意味が異なります。
Blank sailingも原則、抜港と同じ意味で使われますが、欠便も含めてこう呼ぶ場合があります。
発生要因としては種々の理由がありますが、以下に例示します。
- 船便の遅延を解消するために寄港する場所を減らす
- 何らかの事情でオリジナルルートの寄港を減らす必要がある
- 特定の港からの輸送の注文が少ないため、寄港しない
- 輸送量が下がったので減便
- 人員や用船の都合がつかないため減便
輸出入担当として押さえておくべきは、これは荷主側ではコントロール不能の事象で、予定していた船便に積載できないことになるので、代替の船便をすぐにおさえにかかる必要があるということです。
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