ダメ確の意味とは

2024年5月27日更新

ダメ確(読み方:だめかく)には複数の意味があります。ホンダやその取引先メーカーでは「品質上・技術上の最終確認」のことを意味し、一般的なビジネス用語としては「ダメなことが確実になっていること」や「ダメになる可能性が高いこと」について使われる表現です。前者と後者で意味が全く異なりますので要注意です。

最初の意味を言い換えるなら「最終確認」となりますし、後者ならば「ほぼダメ」ということになります。どちらの意味で使われているかは使われる相手やシーンで判断するしかありませんが、自動車業界や部品メーカーで使われる場合は、ホンダの社内用語に準じた用法となっている場合があるので注意が必要です。

というのも、カーメーカーごとに独自の用語というものがかなり存在しますが、ティア1をはじめとする部品メーカーは、特殊な部品や系列でもない限り、複数の自動車メーカーと取引するのが常です。ホンダの設計や調達担当者とやり取りしていた自社内の人間が、他のメーカーの担当になることはよくあることで、そうして用語が拡散した結果、自社内の用語として定着していることもあります。

品質不具合があると取り返しのつかない分野では念には念を入れ、様々なパラメータを使って検査・評価を行い、実際の製品の開発を行います。特性試験、物性試験、寸法評価、耐久試験等などの評価結果をよくよく検証して最終的な生産可否が決まるわけですが、ダメ確という用語は、そうした念には念を、という習慣から生み出された用語です。確認のプロセスは複数あって、その最終的な確認があるということです。

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